リーダーシップと組織、そしてハイアールの事例
ロナルド・ハイフェッツのリーダーシップ論 誰もができるリーダーの行動 経営学部で学ぶ組織論においては、組織の上下関係は原則的には絶対だと教わります。しかし、新興国ビジネスや日進月歩の技術革新といった不確実な要因が増すなか、役職が付いた、いわゆるリーダーだけで対応できる範囲に限界が出てきました。 そこで個々の力を持ち寄って助け合う行動が求められます。 リーダーシップ研究で著名なロナルド・ハイフェッツ(Heifetz, R.)はリーダー行動が必要な問題を「技術を必要とする問題」と「適応を必要とする問題」の2つに大別します。 そのうえで「適応を必要とする問題」では、肩書や権威のある者ではなく、問題を…